豊川海軍工廠見学会(第2火薬庫)

見学が許可される遺構の中でも圧巻なのが「火薬庫」ではないでしょうか?
3つの火薬庫は全て現存していますが、コンクリート製の火薬庫の上に
被せられた土が自然と一体化して、傍目には小山に掘られたトンネルか
地下倉庫のような雰囲気です。
 
 
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西側から。4tクラスの軍用トラックが横付けできる大きさに作られています。
木製のプラットホーム(荷捌所)も当時のままだそうです。
 
 
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南側から見れば、もう自然の小山そのものです。ただ大きな木はみられ
ません。70年も経てばそれなりに伸びると思うのですが、このエリアに
巨大な観測用アンテナが設置されていますので、ひょっとして伐採され
ているのかもしれません。
 
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火薬庫の扉付近です。大変保存状態が良いです。倉庫は3室に別れ、それぞれに
鉄扉が設置され、その間にはコンクリートの湿気から火薬を守るための通風孔が
あります。
 
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一番東側の扉は少し傷んで閉まらないようです。
 
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プラットホームの脚部分。このような基礎は神社仏閣などの基礎によく似ている
ような気がします。
 
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扉の奥には更にもう一つ扉があって奥が火薬庫となっています。
湿気を防ぐために内装は杉の板貼りとなっています。
板の状態はとても70年近く経っているとは思えない状態の良さです。
ログハウスやサウナルームのような雰囲気ですが、湿気の多いサウナ
ルームの方がよほどくすんでみえますね。
 
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説明がしっかり聞けなかったのですが、床材も摩擦による静電気を防ぐために
特殊な素材を使っているそうです。
 
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外の鉄扉のノブはサビが浮いてしまっています。
 
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